数日前、長雨の合間に森を歩くと、あちこちで倒木が道をふさいでいた。たぶんすでに枯れていたナラの木だろう。今年の夏も常軌を逸した暑さだったから、耐えられずに枯れてしまった木も少なくなかった。ただ、雨の間少し風が強かったとはいえ、こんなに何本もの木が倒れるのは少し異常である。 しかし、森の小径沿いでは秋の花があちこちで目を楽しませてくれる。紅白のミズヒキやキンミズヒキ、あるいはイヌタデ、ヤブラン・・・しばらく前からお茶の花が咲いていたが、実をつけているのもあった。この辺りには狭山茶の産地で、あちこちに茶畑があるが、それだけでなく、武蔵野の強風で畑の土がとぶのを避けるためか、畑を囲む生け垣として茶の木が使われている。そうした茶の木の種が風でとばされて森の道沿いで育ったのだろう。
先週咲いているのを見た彼岸花は、昨日歩いたときにはもう花が終わっていた。