2024年7月17日水曜日

久しぶりに森へ。

 


雨や体調不良などでしばらく森に行けない間に、いろいろな野草が花をつけていた。

花は可憐なのに、アレチヌスビトハギ(荒れ地盗人萩)だとかイヌタデ(犬蓼)だとか、酷い名前をつけられているのが多い。おなじ萩の仲間でも、ミズヒキ(水引)は赤白の水引から来ているのだろう。比較的よい名前がついている。

 春先から咲いているアカツメクサが、森
のそばの運動場でまだ咲いていた。アカツメクサなどというものがあることは、つい数年前まで知らなかった。シロツメクサは、入学したばかりの中学校の校舎の傍らにたくさん咲いているのを見て初めて知ったが、この花を初めて見たのは、退職祝いで筑後川温泉に行ったとき近くを散策していたときだった。

 ワルナスビも酷い名前だが、この名はあまり気の毒に思わない。花を見ようと手を伸ばすと鋭い棘で痛い目にあわされた。花が似ている茄子から来ている名前だが、茄子は棘があっても食すとうまいから許せるが、ワルナスビには寛大な心にはなりにくい。

いま知っている植物の名前の大半は、退職後、森やその近辺を歩いていて覚えたものだ。なんとも心貧しい生活をしてきたものか、と思わないでもない。

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